「文部科学大臣表彰 科学技術賞」共同受賞、「日本建築学会賞」夫々受賞

​東日本大震災の復興支援研究で、永野らのグループ(閖上復興支援研究者チーム)が、令和4年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞 共同受賞*1、一般社団法人日本建築学会主催の「日本建築学会賞(業績:復旧復興特別賞)*2」を夫々受賞しました。
※本記事は、リニューアル前HPより移設したものです。 

プロジェクトに関わっていただいた関係者の皆様と記念撮影

 2011年3月11日の東日本大震災の津波で甚大な被害をうけたゆりあげ港朝市(以下、朝市)をゼロから再建するため、施設デザイン、プランニング、資金調達、組織づくり等、やるべき事は実に多くありました。そうした中、「カナダー東北復興プロジェクト Canada Tohoku Reconstruction Project」の一環として、名取市閖上地区の朝市に復興支援の手が差し伸べられ、現地再建が叶い、建物の一部が完成しました。残りの建物を建てるために、お金を用立てる必要もありました。クラウドファンディングを実施し、地元の金融機関等の関係者の皆様にもご協力頂きました。組織体制も作る必要があり、NOP法人ETIC.様には右腕支援(震災復興リーダー支援プロジェクト)もして頂きました。
その後もいろいろとありましたが、「復興にはピュアでなければならない。」「お客様(地域住民)を閖上の地に戻したい。」という櫻井朝市代表の言葉が常にありました。

地域住民のために、朝市として、何が出来るか、何をすべきか、常に考え行動する事を大切にしてきた10年間でした。

3.11から10年目という節目となる2021年に、立命館大学産業社会学部永野ゼミ、(一社)名取市観光物産協会、閖上水産加工業組合、(株)かわまちてらす閖上、(株)ささ圭(社長と専務は立命館校友)と閖上復興感謝プロジェクト委員会を組織し、閖上とカナダの絆を象徴する「閖上福幸笹かまぼこ」の商品開発を実施しました。閖上に縁のある団体が集まり実施する初めての取り組みとなりました。その過程においては、クラウドファンディング(運営:READYFOR)を実施し、多くの皆様にご支援を頂く事となりました。

また、2023年5月に、立命館大学産業社会学部永野ゼミ震災復興エリアマネジメント研究班では、ゆりあげ港朝市・名取市主催の「カナダへの感謝の集い メイプル館10周年記念式」の支援を実施しました。
この式典に向けて、カナダ大使館様、名取市市役所様、閖上小中学校様、閖上公民館様、閖上第一団地管理組合様、閖上西町内会様、名取市サイクルスポーツセンター様、NPOみちのくトレイルクラブ様、かわまちてらす閖上様、ご協力を頂きました皆様と共に、11月よりチューリップを育て、そのチューリップを使ってカナダ国旗を制作させて頂きました。
ゼミのテーマである「ソーシャルイノベーション・ソーシャルデザイン」を体現する活動となった事、ゼミ生一同より、心より感謝申し上げます。
そして、最後に、いつもご協力を頂きます、ゆりあげ港朝市協同組合の皆様には厚く御礼申し上げます。
今後は、この式典で展示しましたチューリップを活用した取組みへと発展出来ればと思っております。

*1
文部科学大臣は、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、我が国の科学技術の水準の向上に寄与することを目的として、次のとおり各賞を授賞しています。○科学技術賞(開発部門、研究部門、科学技術振興部門、技術部門、理解増進部門)○若手科学者賞 ○創意工夫功労者賞 ○研究支援賞
*2
近年中に完成した学術・技術・芸術などの進歩に寄与する優れた業績(論文・作品・技術部門以外)に加え、大規模災害の復旧復興に関する業績(2021年設置、5年ごとに公募・表彰を行う)を懸賞するもの。大規模災害とは、特定非常災害特別措置法に基づく特定非常災害等とし、応募締切の時点で発災から5年を超過したものとする。

文責:永野聡