
より良い社会をデザインする
「ソーシャルデザイン」の手法を
永野ゼミで学ぶ。
Study in Nagano Seminar
永野ゼミの研究テーマは「ソーシャルイノベーション・ソーシャルデザイン」を軸にした社会課題解決です。
プロジェクトマネジメントを軸にした6つの研究を中心に、国内外問わず、教員・学生・研究員・地域住民・企業・行政機関が“本気”でイマージョンする事で、立体的かつ複眼的な視点で社会課題の解決に迫っています。ゼミ生を中心に、日本の地から世界の課題解決を力強くリードする次世代の異能(Inou)たちを育成しています!
6つの研究プロジェクトについては、こちらをご覧ください。
学びと研究の特徴
Lab's Theory
【ポイント1】地域の他主体(自治体、まちづくり会社、民間企業、住民等)とのフラットな関係の構築
ゼミナール(永野ゼミ)では、プロジェクト毎に地域の多様な主体と対等な立場から議論を重ね、さまざまなフィールドワークや実証実験等の取り組みを実施しています。とりわけ学生は、地域にとって、都合の良い存在として扱われる事(神輿の担ぎ手、田植えの手伝い、商品開発のモニター等)が多々あるのが現実です。学生を単なる労働力として迎える地域の人たちも少なくありません。そこで、永野ゼミでは「ゼミナール(永野ゼミ)の学生は研究者です。」と明確に打ち出し、研究者として地域と向き合う事を徹底しています。そうして、一方に都合の良い関係ではなく、三方よし(研究者、地域の方、社会)の研究姿勢を貫いているのです。その為にも、常に研究に関して主体的に学び、ゼミ生同士で研鑽を積む日々を過ごしています。ゼミナール(永野ゼミ)と地域の他主体とは互いに良い緊張感を持った関係性を構築している点が特徴の一つです。
《地域の方との関係性》
もちろん、単純な労働を通じて構築できる関係性もあり、そうした作業は惜しみなくお手伝いさせていただくこともあります。しかし、作業に徹して研究が疎かになっては本末転倒です。永野ゼミでは『研究が本分』である自覚のもと、三方よしの姿勢を一貫して各種取り組みを実施しています。
【ポイント2】ゼミを通した人材教育のエコシステム(現役生と研究員とのピアラーニング)
理工学系の研究室では、ゼミナール活動を通した人材育成エコシステム(大学生、大学院生、研究者とが同じ研究室に配属され、後輩の育成も担う制度)があります。しかしながら、人文社会学系のゼミにおいては学部卒が一般的であり、大学院生と交わる機会や大学院進学などのアカデミックキャリアを志すきっかけはそれ程多くありません。そこで永野ゼミでは、社会の第一線で活躍する卒業生を本学の客員研究員として迎え入れ、ゼミの現役生とのピア・ラーニングを実施する場を創出しています。そうすることで、大学院を見据えた学びやキャリアデザインはもとより、社会で学びをどう活かすかを考える「広い意味でのアカデミックキャリア」をデザインする環境を提供しています。就職活動の早期化・長期化が顕著である近年、ゼミを通じた人材教育のエコシステムがより一層求められていると思われます。
ピアラーニングとは
正課(授業)・課外(授業外)に関わらず研究室の仲間同士の学び合いの中から社会で必要となる力を自然に養うことができる教育スタイルのこと。現在、研究室が設置されている立命館大学の特徴である、学生どうしが互いに支え合いながら自らも個として成長するしくみを活かした研究室運営を行なっています。
【ポイント3】サイエンスコミュニケーションを意識した情報発信(SNS、HP、書籍、学術論文)
これまでに、SNSやHPでの情報発信は他大学のゼミでも数多く見られます。しかしながら、人文社会学系のゼミにおいてサイエンスコミュニケーションを意識した情報発信は、決して十分とはいえません。そうした中で、永野ゼミではゼミナール活動を通して社会科学(Social Science)を一般の人々にも広く伝える事(サイエンスコミュニケーション)を大切な手段の一つとして取り組みを実施しています。その過程においては、例えばSNSマーケティングを実施し、いつ、どういった層に、何をどう届けたいかを丁寧に分析した上で、実施に至っています。加えて、情報発信を通した永野ゼミ自体のブランディングも図っているところです。大学は社会から常に見られる存在です。サイエンスコミュニケーションを意識し、自分たち自身の活動を広く発信しする事で、様々なリフレクション(メタ認知の獲得、活動の改善等)を得る事が可能となります。
【ポイント4】外部資金の獲得方法
ゼミナール(永野ゼミ)で実施したクラウドファンディングは、他大学の教員や学生より多くの反響をいただきました。人文社会学系のゼミでは、フィールドワーク等の活動費の捻出が大きな課題となります。いわゆる理工系の実験実習費のようなものはほぼ存在しない中、ゼミナール(永野ゼミ)の活動費をクラウドファンディングで募る取組みを、過去に複数回実施してきました。いずれも100万円近くの目標額を達成し、中には目標大きく超えるの支援をいただくことができました。強い想いのある活動を伝えると、支援を頂ける事を身を以て実感してきたところです。他大学でもクラウドファンディングを実施する例はありますが、永野ゼミの大きな特徴は、教員個人ではなくゼミの活動に焦点をあて、クラウドファンデングを実施している点にあります。
また他にも、補助金や助成制度などを活用したプロジェクトのマネタイズに学生が主体的に取り組むのも特徴の一つです。
《外部資金獲得によりプロジェクトを推進した例》
その他
以下よりご確認ください。