カナダ・バンクーバーで3回目となる「60歳からの人生ゲーム」ワークショップ実施(2025年7月)

2025年7月31日、同年8月2日の二日間にわたりBC州Burnaby(カナダ)にあるNikkei Home様にご協力いただき、ジェロン班が開発した「60歳からの人生ゲーム」ワークショップを実施いたしました。

将来、自分が受けたい医療やケアについて、元気なうちから本人主体で家族や医療・介護の専門家と話し合い、意思決定をしておく「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」の必要性が高まっている現代ですが、本人が今後の人生や生きがいを考え、それを言葉にするのが難しい、医療者が多忙でコミュニケーションが不足しがちである、といった課題が指摘されています。このような課題を解決するため、高齢者の方が楽しみながら自らの人生を振り返り、将来について考える機会を創出することを目指し、私たちは「60歳からの人生ゲーム」を用いたワークショップを実施しています。

参加者に皆さんに、人生ゲームを機に自分の人生について考えていただきました

1回目のワークショップでは、Nikkei Homeにお通いの方、2回目のワークショップでは、Nikkei Homeにお住まいの方を中心に合計18名の方に参加していただきました。

ゲームに参加された方からは実際に、「今後の人生、もしものことがあったときにどうするかという事を大事だと思いながらも、なかなか話すことがなかったので、今回みなさんとゲームを通して考えることができてよかった」「なかなか自分のことを話す機会がないので、今日皆さんと話すことができて楽しかった」といった沢山のお言葉をいただくなど、多くの方々からこのワークショップのフィードバックをいただきました。Nikkei Homeの関係者の皆様も日本から来た私たちを温かく迎えてくださり、本当にありがとうございました。

たくさんの方にご参加いただきました


今後は、今回のワークショップで得たデータをもとに、バンクーバーで暮らす方の生きがいや死生観、また日本との比較などの観点から分析を進めていきたいと思います。


文責:ジェロントロジー班7期生